イリノカテンの前にUGT1A1遺伝子多型解析検査 |
その前にUGT1A1遺伝子多型解析の血液検査があった。
検査は外部に出され、結果は2週間後にわかった。
イリノテカンは薬の副作用として、下痢や白血球減少症がある。
UGT1A1遺伝子多型を測定することにより、
副作用発現の可能性を予測し、今後の投与量を調節し、
より安全な抗がん剤治療を行う為に検査するそうだ。
結果は問題なしのワイルドだった。
以下、ネットで調べた結果をまとめてみた。
UGT1A1は、UDPグルクロン酸転移酵素 (UGT) の分子種の1つで、
幅広いがん種に使用されている抗がん剤イリノテカン塩酸塩水和物
(以下イリノテカン) の代謝に関わる代謝酵素。
UGT1A1には遺伝子多型が存在し、この遺伝子多型により
UDPグルクロン酸抱合能が低下し、 好中球減少や下痢などの
重篤な副作用の発現が高くなることが報告されている。
2008年6月にはイリノテカン添付文書の改訂で [使用上の注意] に
「UGT1A1における2つの遺伝子多型 (UGT1A1*6、UGT1A1*28) を
ホモ接合体またはいずれもヘテロ接合体としてもつ患者では代謝が
遅延することにより、 重篤な副作用発現の可能性が高くなることが
報告されているため、十分注意すること」と追記されている。
同年11月にはUDPグルクロン酸転移酵素遺伝子多型検査が保険適用となった。
UGT1A1*28,*6遺伝子多型解析
2つの遺伝子多型について各々の解析結果
2つの多型パターンの組み合わせから、
副作用発現の影響を予測することができる。
•UGT1A1*28
プロモーター領域にある通常6回のTA繰り返し配列が、7回となっている遺伝子多型。
【報告形態】6/6、6/7、7/7。
•UGT1A1*6
Exon1領域でアミノ酸置換を伴う遺伝子多型。(211 G>A)
【報告形態】G/G、G/A、A/A。
2つの遺伝子多型について、いずれかをホモ接合体、あるいは
いずれもヘテロ接合体である場合 副作用発現率が高いとされている。
検査結果は下記の通り