2019年 10月 13日
知っておいたほうがいいですね |
昨日は18回目の結婚記念日でした。
鼓動や呼吸、頸動脈と手首の脈を測り
しかし、台風騒ぎで何もできませんでした。
(幸い、被害はありませんでした)
ネットでこんな記事を見つけました。
夫は最期をどう過ごしたかったのか、
そのような話し合いは一度もしませんでした。
退院カンファでも急変時の対応についてドクターから話がありましたが
夫は私に一存すると言っただけでした。
危篤になる前日まで治ると信じて頑張ったリハビリ。
きっと「その時」がこんなに早く訪れるとは
夫は思っていなかったのかもしれません。
私は「家に帰りたい」と呟いた夫の希望を叶えました。
たくさんの人に協力があってできた事です。
私一人では、どうする事もできませんでした。
仕事と家事と子育てと介護。
確かに大変でした。
看護師さんに泣きながら辛さを吐き出した事もありました。
初めて誰かに助けを求めました。
「急変もあり得る」という主治医の言葉が重くのしかかり
毎日診ている私でさえ分かってしまうほどの容体の悪化。
自宅介護になり、
痛みを訴える事が少なくなり
痛みを訴える事が少なくなり
あれだけ酷かったせん妄がなくなった事は
自宅に戻った安心感もあったのでしょうか。
ですが、日に日に眠っている時間が多くなり
食事量も減りました。
これはマズい……と思ったのは
尿量でした。
毎晩毎晩一日の尿の量を測っていました。
それが、ほとんど出なくなったんです。
そして……翌朝
下顎呼吸となって意識がない夫に気付き
すぐに訪問看護ステーションに連絡をしました。
救急車を呼ぶ……という考えはありませんでした。
救急車を呼べば延命措置をするでしょう。
ですが、逆に夫を苦しめるだけ……というのは
分かっていました。
少し前にネットで
がん患者の終末期はどんな状態なのか……調べていたからです。
あの日の朝も……
鼓動や呼吸、頸動脈と手首の脈を測り
逝ってしまったと悟った後も
救急車は呼ばず、訪問看護ステーションに連絡をしました。
「どうして徹夜で看病しなかったのだろうか」
今でもそれは後悔となって私の中にあります。
やり遂げたとしても
後悔はしたと思います。
そして、別の後悔を探して
後悔していたでしょう。
人を看取る……というのは
肉体的精神的にもダメージを与えるものなんです。
5年経って、
時々いろいろ考えても
答えは見つかりません。
by dagurasunomonoii
| 2019-10-13 17:42
| 妻 日々に思うこと